私がAGA治療の決断を下したのは、去年の春、鏡に映った自分の頭頂部があまりにも寂しくなっていることに気づいた瞬間でした。それから今日までの三百六十五日、私がどのような経過を辿り、どのような葛藤を抱えてきたのかをここに記したいと思います。最初の第一週、薬を飲み始めても体調に大きな変化はなく、本当にこれで髪が生えるのかという不安だけが募っていました。しかし、三週間が過ぎた頃、噂に聞いていた初期脱毛が始まりました。シャンプーをするたびに手に絡みつく大量の抜け毛を見て、正直に言ってパニックになりそうでした。朝起きて枕を見るのが怖く、一度は薬をゴミ箱に捨てようとしたほどですが、クリニックの先生の「これは新しい髪への交代です」という言葉を信じて踏みとどまりました。二か月を過ぎる頃には抜け毛がピタリと止まり、頭皮の脂っぽさが改善されてきたのを感じましたが、見た目の変化はまだ皆無で、鏡を凝視しても溜息が出る毎日が続きました。大きな転機が訪れたのは、治療開始から四か月目に入った頃です。風呂上がりに髪を乾かしていると、M字部分の剃り込み箇所に、以前はなかった黒い産毛が無数に芽吹いているのを見つけたのです。あの瞬間の手の震えるような喜びは一生忘れません。それからは経過が加速していきました。半年が経過した時には、産毛がしっかりとした髪の毛へと成長し、以前は地肌が丸見えだったつむじ周辺に、手応えのある密度が戻ってきました。九か月目には、美容師さんに「最近、髪質が変わって太くなりましたね」と驚かれ、隠すための髪型ではなく、自分の好きな髪型を注文できるまでになりました。そして一年が経った今、私はあの時諦めずに治療を始めて本当に良かったと心から確信しています。経過の中には不安や焦りもありましたが、毎日コツコツと続けた努力は、確実に髪のボリュームという形で報われました。薄毛に悩むすべての人に伝えたいのは、経過の途中にある苦しい時期を乗り越えた先には、必ず新しい自分が待っているということです。